「ＤｅＮＡ６－４巨人」（２６日、横浜スタジアム）

　これぞ４番の仕事だ！鋭い打球は、風にも押されスタンドに突き刺さった。ＤｅＮＡ・牧が３月２７、２９日以来、今季２度目の２戦連発となる５号２ランを放ち「追い込まれていたけど、しっかりと打てました」と完璧な一打だった。

　五回２死三塁、佐野が逆転打の直後だ。戸郷の直球を振り抜き、豪快に右中間席に運んだ大きな追加点。三塁を回ると「大田さんがやっていてかっこよかったので」と右手の親指と人さし指で丸を作り、腕を突き上げた。

　この日は桑原と柴田が１軍復帰。三浦監督は「広島戦で連敗し、流れを変える」と１番から桑原、佐野、ソト、牧、楠本といった形に打順を変更。「牧の前に出塁率が高い打者を」と調子のいい佐野、ソトを置いた結果、佐野は逆転打、ソトは貴重な一発を放つなど、結果につながった。

　過去１０年、横浜スタジアムでの巨人戦初戦は１勝９敗と苦にしていたが、見事な逆転劇。「ここからどんどん勝って行く。カバーできるようにやっていきたい」と牧。“師匠”の宮崎が不在の中でも“弟子”の４番が打ちまくる。