ソフトバンク4連勝ならず 1カ月ぶり先発の杉山が5回6失点の誤算「不甲斐ない」
「ソフトバンク2-8西武」(27日、ペイペイドーム)
開幕3戦目以来1カ月ぶりに先発したソフトバンク・杉山一樹投手(24)だったが、5回6失点と振るわずに黒星(0勝1敗)を喫した。
出鼻をくじかれた。初回、先頭・源田の高く跳ねた打球をはじいて内野安打で出塁を許すと、オグレディの左前打で一、二塁。外崎の犠打で1死二、三塁のピンチを背負うと、4番・山川に154キロ直球を右中間テラス席へ先制3ランを運ばれた。
二回にも1失点。味方が反撃してくれた直後の四回表にもオグレディに3号右越え2ランを浴びた。
5回を投げて、打者3人で片づけたイニングは一度もなし。球数88球を費やして8安打、3三振、2四球で6失点と苦しい投球だった。
杉山は降板後、「序盤から大量失点で先発として試合を作ることができなかった。チームが連勝中で良い雰囲気の中、不甲斐ない投球をしてしまった。野手の方、中継ぎの方に申し訳ない」と広報を通じてコメントを寄せた。
杉山は最速160キロを誇る剛腕で、次代のエース候補として期待も高く、今季は自身初の開幕ローテ入りを果たした。開幕3戦目の3月27日、日本ハム戦(ペイペイドーム)に先発したが4回1/3を4失点でKOされていた。
この日も失点を重ねたことで、今季防御率は9・64とさらに悪化。それでも、藤本監督は「これからのピッチャー。簡単に代えるよりも、何かつかんでほしいと思って続投させた」と話し、さらに「若いんだし、ゾーンに一番いい球を投げ込むつもりで思いきって行ってほしい」と努めて前向きに、今後の巻き返しを求めていた。