ラオウ杉本らコロナ離脱も今こそ全員野球 紅林V打でオリックス5割復帰
「日本ハム2-4オリックス」(27日、東京ドーム)
押せ押せの雰囲気に背中を押されるように、初球から強振した。オリックス・紅林弘太郎内野手(20)がバットを折りながらも決勝打。三塁ベンチは総立ちで拍手を送り、左翼席のファンも歓喜に湧いた。
同点の九回1死二、三塁。「考えすぎず、来た球を打ってやろう」と打席に向かった。堀の初球137キロ内角直球を一振り。バットの破片が宙に舞う中、白球は左前へ。「何とか気持ちで持っていけたので、良かった」と笑った。
打率は・217と低い。それでも、得点圏は15打数7安打で打率・467。開幕前からの目標だった3番を任され「率を残せない分、チームの勝ちを決める1本を打てるように」と、ここぞの場面では頼りになる。
チームは連勝。6度目の挑戦で、3月26日以来の勝率5割復帰だ。杉本と村西がコロナ感染で離脱となったが、今こそ全員野球で乗り切る時。「後からいく人も、最初から出る人も、全員でカバーできればいいなと思います」。チーム一丸で、首位の背中を追いかける。