巨人・菅野 右肘違和感で抹消 今季最短3回で緊急降板「次回に向けて調整します」
「巨人2-3阪神」(29日、東京ドーム)
目を疑うようなシーンだった。巨人・菅野に異変が起こり、今季自身最短の3回で緊急降板。試合中に右肘の違和感を訴えたエースが出場選手登録を抹消されることが決定した。
本来の姿ではなく、直球の最速も145キロ止まり。三回2死一塁で佐藤輝に143キロを完璧に捉えられ、右翼バルコニー席に特大の2ランを浴びた。15日にも佐藤輝に2ランを打たれており、菅野が阪神の同一選手に1シーズン2発以上食らうのは20年近本以来だ。
右腕が3回64球でマウンドを降りると、4万人近くの観客が詰めかけた球場は、騒然となった。原監督は「正常ではなかったですね。(降板は)こっち(首脳陣)の意思ではない」と厳しい表情を浮かべた。右腕は昨年も右肘の違和感で離脱しており、桑田投手チーフコーチは「去年のこともあるので早め早めに対処したいということ」とし、大事に至らないようにするために1度、抹消することを決断した。
頼りにしてきたエースが沈み、阪神戦は自身2連敗。巨人の連勝は2でストップした。降板後、「先発の役割を果たせるように次回登板に向けてしっかり調整をしていきます」と必死に前を向いた菅野。チームが首位を快走する中、大黒柱の状態が心配なところだ。