オリックス・吉田正 2打席連発!一時勝ち越し3号&同期・近藤へ復帰星贈るV4号
「オリックス3-2西武」(30日、京セラドーム大阪)
まさに目の覚める弾道。しかも2打席連続だった。「欲しい場面で打てた」。オリックス・吉田正がチームに貯金をもたらすだけでなく、仲間の復活を祝う2連発だ。
追いつかれても、さらに打ち返した。まずは同点で迎えた六回の先頭打席。西武先発・隅田の内角直球を一閃(いっせん)。強烈なライナーは右翼席への3号ソロとなった。再び同点で迎えた八回はバックスクリーン右へ決勝の4号ソロ。2019年7月26日・ソフトバンク戦以来の2打席連発。リーグ単独トップの23打点だ。
共にお立ち台に立った同期の復活が何よりもうれしい。20年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた近藤がこの日、八回に登板して1回0封。直後、自らの決勝弾で復帰星を贈る形となった。
15年度ドラフトで共に入団した仲。手術後、球団施設でリハビリに励む近藤の姿を目にしてきた。「必死にしていました。見えない所で、もっとしていたと思う」と吉田正。苦労を知るからこそ感慨深い。
主砲の活躍と呼応するようにチームが勢いづく。この日で開幕戦以来となる貯金1。「(状態は)上がってきた」。感じている確かな手応え。勢いはとどまらない。