楽天・則本「何とか踏ん張れた」粘りの投球で今季初勝利
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「楽天2-1ソフトバンク」(1日、楽天生命パーク宮城)
粘りの投球で勝ち星をつかみ取った。新型コロナに感染し、離脱していた楽天・則本昂大投手(31)が開幕戦以来となる先発で今季自身初勝利を挙げた。
試合開始時から冷たい雨が降り続いた。「足元が滑ったり、ボールが滑ったりがあるので、普段通り投げられるわけではなかった」。初回からピンチの連続だった。毎回得点圏に背負う苦しい投球。それでも要所は抑えゼロを並べた。
五回に5連打を浴び、1点差に詰め寄られた。なおも2死満塁の場面で「どんな形でも、最後牧原選手をアウトに取る」と追い込んでから低めのフォークで空振り三振に仕留めた。大ピンチを抑えた右腕は大きく吠えた。
5回1失点でマウンドを降りると、六回に降雨コールドとなり勝ちが決まった。「何とか踏ん張れた。こういった中でも試合は作れたのはよかった」。復帰戦は難しいコンディションでの登板だったが、対応力の高さで勝利をつかんだ。