楽天・則本 今季初星!コロナから復帰初戦、苦投も崩れず チームは4連勝首位固め
「楽天2-1ソフトバンク」(1日、楽天生命パーク宮城)
粘って粘ってつかみ取った。新型コロナウイルス感染で離脱していた楽天・則本が、開幕戦以来となる先発で5回1失点の力投。今季初白星をつかんだ。
雨が降り続ける難しいコンディション。毎回得点圏に走者を背負う苦しい投球だった。それでも崩れなかった。五回は1点差に迫られ、なお2死満塁で代打・牧原大を空振り三振に仕留めた。「何とか踏ん張れた」。最大のピンチを脱した右腕は大きく声を上げた。
ようやく迎えた2度目の登板だった。開幕投手を務めた後、4月1日にPCR検査で陽性判定を受けて離脱。39度の高熱にも苦しみ「純粋に体力は落ちた」。首位を走るチームに自身はいなかったが、「モチベーションとかは考えずに自分の体と相談しながら」。焦らず調整を続けて復帰登板で結果を残し、六回途中降雨コールドで白星が転がり込んだ。
チームは引き分けを挟んで今季3度目の4連勝。2位・ソフトバンクに4ゲーム差をつけた。頼れる右腕が戻ってきたチームは、さらに勢いづきそうだ。