「広島－巨人」（３日、マツダスタジアム）

　３連敗中の巨人が４回までに４失策の大守乱で、今季最悪の１２失点を喫した。

　ベンチの原監督も険しい表情で見つめるしかなかった。先発右腕赤星と、要の坂本を失った守備が初回から大乱調。赤星が先頭・堂林に中前打を浴びると、３番・西川の二遊間のゴロを遊撃手・広岡が失策。味方に足を引っ張られると、２死一、三塁から坂倉に先制の中前適時打を浴びた。さらに、続く中村健にも中前適時二塁打を食らい、不調の小園には四球を献上。２死満塁から８番・矢野に中前への２点適時打とされた。極め付きは投手の床田にも右翼線への２点適時打を浴びて、初回だけで６安打６失点。打者一巡の猛攻に遭った。

　二回はマクブルームに適時打を浴びると、赤星自身の悪送球でピンチを拡大させ、小園には２点適時打。３点を失った。

　三回は無失点にしのいだものの、四回は岡本和の失策と、２単打で２死満塁のピンチを招き、ここで原監督がベンチを出て、大江への交代を告げられた。

　しかし、負の連鎖は終わらず、二死満塁から、広岡から代わって遊撃に入った増田がセカンドへの悪送球で、さらに２失点。上本にも適時打を浴び、今季最悪の１２失点となった。