近江・山田、センバツ後初登板 2失点完投で3年ぶり決勝へ 打でも存在感
「春季高校野球滋賀大会・準決勝、近江7-2綾羽」(5日、マイネットスタジアム皇子山)
大黒柱がマウンドに立った。今秋ドラフト上位候補の近江・山田陽翔投手(3年)が今春センバツ大会決勝以来の実戦登板で119球を投げ、7安打2失点完投。打撃でも決勝打を含む2安打3打点の奮闘で3年ぶりの決勝進出に導いた。
「センバツから間が空きましたが、体の状態はすごくよかったです」。4日前に先発を告げられ、翌日から選抜後初の投球練習を行い調整。準備期間は短かったが、堂々の投球を披露した。最速144キロを計測するなど三回まで完全投球。四回に1点を失ったが崩れることはなかった。
バットでも4番としての役割を全う。初回1死一、三塁の好機で先制の左前適時打を放つなど勝負強さを発揮した。視察した阪神・筒井スカウトは「これだけ投げられるから体は全く問題ない。(投手と野手の)両方で見ていく」と評価した。
目指してきた春の頂点まであと1勝だ。「滋賀で圧倒的に優勝を目標にはしていますが、夏に向けての通過点にすぎないと思っています」と山田。最高の結果を残し、夏へ弾みをつける。