「ＤｅＮＡ３－１巨人」（１０日、ＨＡＲＤ　ＯＦＦ　ＥＣＯスタジアム新潟）

　巨人は今季初の５連敗を喫した。

　初回、守備の“弱点”を突かれた。無死満塁から牧は浅いレフトフライだったが、三走・桑原が思い切ってスタート。左翼手・ウォーカーの本塁送球は間に合わず、犠飛で先制を献上した。さらに１死二、三塁からソトが放った打球も詰まりながらも左前にポトリ。ウォーカーはグラブを上げて捕球できそうなフェイクをしたものの効果なく、左前適時打で２点を追加された。

　巨人ＯＢのデイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「ウォーカーは守備が弱点と分かっているとはいえ、若い山崎が先発で気の毒。（犠飛は）あの位置でスタートを切られるなんて思わないだろう」と振り返った。

　ソトの適時打についても「深めに守っているとはいえ、一歩目、チャージも遅いから走者も捕れないのが分かる。動きが緩慢でフライも捕れない、肩も弱い。もうパ・リーグも含めて、他球団はウォーカーのところに飛んだらどんどん行けということになっているだろう」と指摘した。山崎は二回以降は立ち直り、６回３失点にまとめたが、初黒星となった。

　ウォーカーは米独立リーグで２年連続ＭＶＰ。坂本、吉川が離脱したチームで、打撃での期待値は大きく７本塁打。３番を任されているが、この日は３打数無安打に終わった。関本氏は「シーズントータルで７０、８０打点を稼いだとしても、守備で３０、４０打点は持っていかれるのではないか。これはどう使っていくか、首脳陣も頭が痛いと思うけどな。守備でのほころびは広がっていく。今日は典型的な試合だった」と、語った。