楽天で9年ぶり完封の田中将「初完投を涌井さんにとられたので初完封とれて良かった」
「楽天7-0ロッテ」(10日、楽天生命パーク宮城)
楽天・田中将大投手が日本球界復帰後、初となる完封勝利を挙げた。本拠地のファンを前にお立ち台に立った背番号18は、「先週、初完投を涌井さんにとられたので、初完封をとることができて良かったです」と声を弾ませた。
チームの大型連勝にはプレッシャーを感じず、序盤から伸びのある直球と丁寧にコントロールされた変化球でアウトを積み重ねた。
「いい緊張感の中で投げられた」。
走者を出しても慌てない。五回は連打で無死一、二塁のピンチを背負ったが、山口を空振り三振、エチェバリアを遊ゴロ、柿沼を中飛で得点を許さない。七回も無死一、二塁とされたが、安田を中飛、山口を三ゴロ併殺打で切り抜けた。
「一人、一人、1球、1球しっかり投げること。それだけです。(五、七回は)ピンチでしたけど、そのバッターを抑えるプランだけを考えて投げていました」
107球を投じて、4安打7奪三振1四球。昨季に日本球界復帰後は初、2013年7月9日・日本ハム戦(東京ドーム)以来の完封勝利となった。今季4勝目でリーグ単独トップに立った。
「(ファンが)最後の一押しをしてくれたので、最後まで投げき切ることができました。朝晩、まだまだ冷えます。体調に気をつけて頑張ってください」。最後は熱い声援をくれたファンを気遣う言葉で、ヒーローインタビューを締めくくった。