京大 83年ぶりVへ快進撃!サヨナラで立命から20年ぶり勝ち点 5位以上確定で望みつなぐ
「関西学生野球、京大3-2立命大」(10日、南港中央野球場)
3回戦2試合が行われ、京大は立命大にサヨナラ勝ちを収めて勝ち点を2として5位以上を確定させ、1939年秋以来、83年ぶりの優勝にも望みをつないだ。「5番・一塁」で出場した青木悠真捕手(3年・四日市)がサヨナラ打を含む2安打3打点と大活躍。立命大は82年の新リーグ設立以降初となる最下位が確定した。
懸命に食らいついた。同点の九回2死一、二塁。青木がバットの芯で捉えた打球は二塁手の頭上を越え、外野の人工芝で弾んだ。気迫のサヨナラ打。二塁ベース付近で生還を確認すると、歓喜に沸く仲間の姿に笑顔で応えた。
「めちゃくちゃうれしいです。優勝を目指しているので、あと勝ち点2を取れるチャンスをしっかり取り切りたい」
1勝1敗で迎え、勝ち点を奪うためにも負けられない一戦。青木の打棒が光った。1点を追う四回2死一、二塁の好機で左越え適時二塁打を放ち、逆転に成功。試合の流れを引き寄せた。
抜群の効果を発揮したのが元ソフトバンクの近田怜王監督(32)との打撃練習だ。指揮官自ら投手を務め、リーグ戦で対戦する好投手らを対策している。「伸びのあるボールを投げてくれるので、150キロに近い球でもしっかり打ち返せる自信ができた」と青木。この日も京大打線は積極的にバットを振り、チャンスを作った。
立命大から02年秋以来、20年ぶりの勝ち点を挙げ、新リーグ初優勝にも可能性を残す。近田監督は「優勝に望みをつないだ。日々戦うごとに選手は成長してくれている。戦うごとに選手たちが強くなっているのが一番」と手応え十分。悲願達成へ。京大ナインが快進撃を続ける。
◆京大優勝の行方 現在4位の京大が優勝するには、残りの近大、関学戦で4連勝し、1位の同大が4敗する必要がある。京大は関大に2勝1敗と勝ち越しスタート。続く同大には連敗を喫したが、立命大に2勝1敗。近大には4月30日の1戦目で敗れている。首位の同大はここまで6勝1敗の勝ち点3で、関大、立命大との戦いを残している。