DeNA・今永昇太「プレッシャーをはねのけて完封までいけた」納得の初勝利
「中日0-4DeNA」(17日、バンテリンドーム)
DeNA・今永昇太投手が、2019年8月18日・広島戦(横浜)以来の完封勝利で今季初勝利を挙げた。
「中10日かな。こうやって空いて自分なりのプレッシャーもありましたし、昨日7回以上投げたいと申し上げましたけど、自分のプレッシャーをはねのけて完封までいけたので、そこの安堵(あんど)のガッツポーズです」
九回2死一塁。最後の打者・ビシエドを遊飛に打ち取るとグラブをたたき、拳をグッと握った。今永は「試合を通して良いマインドで投げられたと思います」と9回4安打13奪三振の投球に納得だ。
球速以上のノビ、キレがこの日の直球にはあった。初回、先頭の岡林に打たれたが、そこから22者に安打を許さず(出塁は四回のビシエドに四球を与えたのみ)。13三振中、直球での三振は9つ。三浦監督も「立ち上がりを見ていても、ストレートが抜群だな」とベンチからも調子の良さを感じていた。
昨季は2020年に受けた左肩の手術の影響から、開幕は2軍スタート。それでもチーム最多のイニング数を投げるなど、復活の道を歩んでいた。覚悟を持って挑んだ今春のキャンプだったが、左前腕の炎症で離脱。2年連続で開幕2軍スタートとなった。
今永は「悔しい気持ちになったし、情けない気持ちになった」と当時を振り返っていた。それでも「肩や肘をケアするっていうのは当たり前なんですけど、前腕をケアするっていうのは正直なかった。そこもしっかりトレーニングしていかないといけない」と新たな気づきもあった。
今永の好投もあり、チームは連敗が3でストップ。今永は「まだ1勝しただけ。他の主戦投手が4、5勝とかしている中で、1勝したぐらいで喜んでいられない。また来週試合があるので、この1勝を小さな1勝にしなければいけないと思います」と最後は言葉に力を込めた。