DeNA今永 13Kで3年ぶり完封 圧巻121球今季初星で「安堵のガッツポーズ」
「中日0-4DeNA」(17日、バンテリンドーム)
最後の打者を打ち取るとグラブをたたき、グッと拳を握った。DeNA・今永昇太投手(28)が今季初勝利を、2019年8月18日・広島戦(横浜)以来の完封勝利で挙げた。「自分のプレッシャーをはねのけて完封までいけたので、安堵(あんど)のガッツポーズだったのかな」とエースの責務を果たした。
初回、先頭の岡林に安打を浴びるも、そこから圧巻の投球を見せた。七回まで安打を許さず、三振の山を築いた。最後は球威が衰えたが、終わってみれば4安打13三振と文句なしの投球だった。
キャンプ中に左前腕の炎症で離脱し「悔しい、情けない気持ちになった」。だが「前腕のケアをするのは正直なかった」と肩や肘以外も見つめ直す、最高の機会にもなった。
最後は121球投げたマウンドを慣らし「自分なりのポリシー。同じ力量の選手がいれば、そういうことをする選手の方が応援してくれるかな」と、己の姿を見る人にプレー以外でもとりこにする。帰ってきたエースの1勝で、連敗は3でストップ。反撃はここからだ。