京大史上初!梶川が代打逆転満弾 狙うは初のAクラス&2位 “再戦”で近大撃破
「関西学生野球、近大3-7京大」(18日、南港中央野球場)
2回戦1試合が行われ、京大が逆転勝ちで近大を破り、1勝1敗とした。京大は梶川恭隆外野手(4年・旭丘)が新リーグでは、京大史上初となる代打満塁逆転本塁打を記録するなど、計7得点を奪う猛打で快勝。同リーグ史上初のAクラスとなる2位を狙う。
ひと振りにこん身の力を込めた。高々と舞い上がった白球が左翼フェンスを越えるのを確認すると、力強く拳を振るった梶川。1982年の新リーグ設立後では京大史上初となる代打逆転満塁本塁打で強敵を打ち崩した。
3点を追う六回だ。2点を返し、なおも2死満塁で代打が告げられた。「真っすぐを狙いました」とカウント2-2からの5球目の直球を強振。完璧に捉えた打球は失速することなく、左翼スタンドに到達した。
試合をひっくり返す豪快な一撃。「スタンドで応援してくれている同じ4回生が喜んでくれている姿を見てうれしかった」と納得の表情を浮かべた。京大選手のグランドスラムは87年春の沢田誠以来、35年ぶりだった。
なかったかもしれない試合だった。近大に1敗して迎えた1日の2回戦。六回に13失点し、敗戦が濃厚となった。だが2-16で迎えた六回の攻撃中に雨が強まり、ノーゲームに。“再戦”では前回、大量失点を喫した六回に猛打を見せた。
優勝の可能性は消滅しているが、新リーグで京大史上初のAクラスとなる2位は狙える。これまでは同リーグでの最高成績は19年秋の4位。「今は、京大の歴史を作っている途中にいて、充実している」と梶川。快進撃を止めることなく、1つでも上の順位を目指す。
◇梶川恭隆(かじかわ・やすたか)1999年5月25日、愛知県日進市出身。22歳。181センチ、78キロ。右投げ右打ち。外野手。小学2年の時に日進少年野球クラブで野球を始め、日進西中では軟式チームの東山クラブに所属。旭丘では1年夏からベンチ入りし、2年春から正捕手。京大では4年春のリーグで初出場。