清原和博氏 試合中に京田を強制送還させた中日・立浪監督を絶賛 片岡2軍監督「この世界では普通」
元プロ野球選手の清原和博氏が18日、YouTubeチャンネル「清ちゃんスポーツ」に投稿。「清原から片岡監督へ緊急取材!!」と題し、中日の片岡篤史2軍監督と対談した様子を公開した。
番組内では、清原氏が立浪和義監督の姿勢を絶賛。「厳しくやってるな、と。京田に『帰れ』言うたりね」と話を向けた。京田陽太内野手は4日のDeNA戦(横浜スタジアム)で四回、守備範囲のゴロを軽率な守りで処理できずに内野安打とすると、直後に先制2ランを浴びた。
記録上は「失策」がつかなかったプレーだが、立浪監督は直後の攻撃で京田に代打を送って交代。そのまま試合中に帰らせた。「2軍でやりなおして来いと。戦う顔をしていないので外した」と厳しく断じ、翌5日に出場選手登録を抹消された。
片岡2軍監督は「部屋に呼んで話をしたんです」と、個別に話し合いの場を持ったことを明かした。その上で「ふてくされた態度を取るようだったら、僕も黙っていられなかった」とし、「まだ目は死んでなかったですよ。いい意味のプライドも持っておかないといけないし、捨てなきゃいけないプライドもあります」と言及した。
立浪監督の対応を巡っては、ネット上でも賛否両論の声があったが、片岡2軍監督は「強制送還と言われるが、この世界では普通のこと。プロ野球は結果がでないと代えられる世界。レギュラーはピンチで、補欠はチャンスなんです」と力説。自身も阪神に在籍していた2003年、極度の不振に陥っていた時に、清原氏から掛けられた言葉を明かした。
「キヨさん、覚えてらっしゃいますかね。名古屋の治療院でお会いした時に、『お前の凡打なんか、1年後に誰も覚えてへんで』って。調子が悪い時って、1本の凡打がすごく重くなってしまう」
これに清原氏も「そうそう。いまジャイアンツで言えば、中田翔ですよね」と返すと、片岡2軍監督は「それを京田にも伝えました。誰も覚えてへんでって。僕も4打数4安打を打とうと思って、がむしゃらにやってケガをした経験があるので」と、清原氏の金言に改めて感謝。「球際、執念と口で簡単には言えるけど、アップのダッシュから駆け抜けなさい。最後まで走りなさいと。小さいことが、大きなプレーに結びつく」と基本の大切さを伝え、共に京田の再起を強く願った。