ロッテ・佐々木朗 パ・トップタイ無傷5勝 自己最速タイ164キロ5度マーク
「ソフトバンク1-8ロッテ」(20日、ペイペイドーム)
令和の怪物が風格すら漂う投球でスタンドのファンを魅了した。佐々木朗が自己最速タイの164キロを5度マークし、6回を4安打1失点、9奪三振。ハーラートップタイとなる開幕5連勝を飾った。勝率10割に87奪三振もリーグトップ。2位の防御率1・47も、山岡が21日に規定投球回未達となるため、実質投手部門4冠だ。
「今回は真っすぐを打たれることがなかった。松川にうまくリードしてもらいながら投げることができました。打線のおかげです」。仲間に感謝した。
公式戦初のペイペイドーム。「ルーフオープンデー」で屋根が開いた様相の違う“屋外グラウンド”でフォークも鋭く落ちた。直球45球のうち160キロ超えは41球。平均球速でも大台を超えた快速球で、初回から“金曜朗希奪三振ショー”が開演した。
二回2死から6者連続三振。四回2死から6人目の柳田には最後は自己最速タイの150キロフォークで空振り三振を奪った。まさに、力で圧倒した。
4月下旬に疲労除去のための抹消期間を経て、さらにパワーアップしている姿を見せる怪物。「普段からトレーナーの方々に体調を整えてもらっているおかげ。いいコンディションで投げている」。ベンチでアドバイスをもらう女房役の松川を含め、スタッフへの感謝を忘れない。
交流戦前最後の登板で無傷の5連勝。次回は27日・阪神戦先発が有力だ。「次はもっと長いイニングを投げたい」。万全の状態で完投も視野に、本拠地で猛虎打線を封じる。