ラオウ杉本46日ぶり昇天ポーズ 豪快2号でオリックス3位浮上

 「楽天0-6オリックス」(21日、楽天生命パーク宮城)

 苦しみから解き放たれ、杜(もり)の都の空に天高く右手を突き上げた。オリックス・杉本裕太郎外野手(31)が4月5日のソフトバンク戦以来、46日ぶりとなる豪快な一発。「うれしかったです」。今季チーム最多12安打の中で、ラオウの一撃は強烈なインパクトを残した。

 3-0の四回無死。早川の142キロ直球を仕留めた。打った瞬間に早川は肩を落とし、左翼手も追うのを諦める一撃。風を切り裂き、左中間席へ着弾した。「みんなやってくれるか不安やった」という久しぶりの昇天ポーズ。「いっぱいやってくれた」と、オリ党もこの時を待っていた。

 打率は・154で、これが今季2号。ただ、確実に状態は上がっている。その裏には、中嶋監督らと続ける早出特打がある。ナインから温かい励ましの言葉をもらうこともあり「ありがたかった」と感謝しきりだった。

 試合前には吉田正が登録抹消。「去年はいなくなってどんよりした」と言うが、「今年はいなくてもみんなで頑張ろう」と力を結集させた。新外国人・マッカーシーも来日1号を放ち、1試合で複数人が本塁打を記録したのは今季初となった。

 チームは連勝で1日以来の3位浮上。「あいつ(吉田正)のような活躍はできないけど、みんなで束になってかかれば、今日みたいに勝てる」。長いトンネルを抜けて、頼もしい男が帰ってきた。

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