「春季高校野球関東大会・準々決勝、山村学園５－１作新学院」（２４日、栃木県総合運動公園野球場）

　山村学園が作新学院を破り、４強入りした。エースの山田翼投手（３年）が５安打１失点で完投。打線も１０安打５得点と投打がかみ合った。

　これぞエースの投球だ。四回に１点を失ったが、走者を出しても併殺に打ち取るなど力投。「今日は調子がよかった」と要所でキレのあるスライダーを駆使し、作新学院打線を封じ込めた。

　昨秋は背番号１１でベンチ入り。この冬は球速と制球力アップに努め、エースナンバーを勝ち取った。この日は自己最速となる１３７キロを計測。強豪相手に躍動し、「自信になった」とうなずいた。

　準決勝の関東第一戦に勝利すれば、決勝は浦和学院－山梨学院の勝者と戦う。埼玉県大会で浦和学院に敗れているだけに「リベンジしたい」。まずは一戦必勝で次戦も勝利に導く。

　◆山田翼（やまだ・つばさ）２００４年５月２８日生まれ、１７歳。埼玉県狭山市出身。１７６センチ、７２キロ。右投げ左打ち。投手。小学２年から野球を始め、狭山中央中では川越ボーイズでプレー。山村学園では２年秋からベンチ入り。最速１３７キロ。球種はストレート、スライダー、カットボール、チェンジアップ。