中日・福留45歳 セ最年長二塁打を更新 記念球おねだり「全然違うボールでした」
「中日6-3西武」(26日、バンテリンドーム)
45歳、中日・福留が二塁打のリーグ最年長記録を更新した。開幕から25打席連続無安打だったが今季初安打をマーク。ようやく飛び出した待望の一本は、貴重な追加点につながる適時二塁打だった。
1点を追加し、4点リードの六回2死二塁。代打として名前がコールされた。追い込まれながらもファウルで粘り、フルカウントとなった8球目。森脇のカーブを引っ張り、右翼線を破る二塁打だ。「苦しい時もありましたが一本出たのでよかった」と振り返った。
今季19試合目での初安打に、感慨深そうに二塁ベース上で両手をたたいた背番号9。竜党からは惜しみない拍手が送られた。代走と交代すると、総立ちのチームメートに迎えられた。
ベンチでは「ボール、ボール」と今季初安打の記念球?を冗談交じりに“おねだり”。すると、落合ヘッド兼投手コーチからは全く別のボールが手渡されたという。球界最年長のバットマンは「全然違うボールでした」と苦笑いだった。
45歳1カ月での二塁打は中日・山崎武司(44歳6カ月)のリーグ野手最年長記録を更新する一打だった。今季は開幕スタメンに起用されるも、この試合まで25打席で9三振と精彩を欠き、「H」ランプをともすことができなかった。「自分のやるべきことは変えない」とどんなときでも準備を怠らないベテランが、ここから巻き返しの安打を重ねていく。
◆福留がセ・リーグ歴代最年長二塁打 45歳1カ月の福留が、13年に記録した44歳6カ月の山崎武司(中日)を抜きリーグ最年長二塁打。なお、NPB年長記録は48年・浜崎真司(阪急)で46歳8カ月。