DeNA・大貫 虫ニモ負ケズ3年ぶりの交流戦勝利 ピンチを救ったのは去年刺された助っ人左腕

3勝目を挙げ、笑顔でポーズをとる大貫
西武戦に先発した大貫
9回、呉を空振り三振に仕留め、雄たけびを上げる山崎。8セーブ目を挙げた
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 「西武0-1DeNA」(27日、ベルーナドーム)

 DeNA・大貫晋一投手(28)が、今季最長となる7回1/3を3安打、無失点で今季3勝目を挙げた。交流戦での白星は、2019年6月4日・オリックス戦(京セラ)以来となった。

 試合前から戦いは始まっていた。人生初のベルーナドームでの登板を前に、どんな場所かナインに聞くと「『圧倒的に虫が多い』と言う返答が多かった。あまり虫が得意ではないので、明日は虫がいないことを祈っています」と話していたが、そううまくは行かないモノだ。

 実際にはアップの時に蛾と出会い、ベンチではカミキリムシのようなものと出会った。それでも「しっかり高い集中力を保てたと思うので、問題なかったです」といつものクールな大貫に戻っていた。

 マウンドでは走者を背負いながらも、3つの併殺打を奪うなど、西武打線に本塁を踏ませなかった。大貫は「しっかりと直球を使いながら、要所で変化球を低めに集められたのでその辺が良かったと思います」と話した。

 好投した大貫だったが、ピンチを救ってくれたのは助っ人左腕だった。出会った虫たちは「エスコバーが取ってくれました、ベンチにいたやつは」と大貫。自身が降板した八回1死二塁でも、2番手で登板したエスコバーが栗山、外崎を打ち取り無失点で切り抜けた。

 エスコバーにとってもこの場所は鬼門だったかもしれない。昨年の西武との交流戦では、練習中に虫に刺され、その日の登板試合では2点のリードを守れず同点に追い付かれていた。だがこの日の圧巻の投球で悪夢を払拭(ふっしょく)しただろう。

 交流戦は2019年の楽天戦で、1死も取れず降板。昨年のオリックス戦でも1回途中を5失点と苦い思い出もあった。「もちろん覚えていますし、だからこそ今年やってやるぞと思っていた」と大貫。この日の白星は、右腕に取って大きな1勝になった。

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