投手・根尾は立浪監督就任時から検討「肩はプロの中で一級品」中日・片岡2軍監督明かす
中日の片岡篤史2軍監督が29日までに自身のYouTubeチャンネル「片岡篤史チャンネル」を更新。就任時から立浪監督と根尾昂外野手を投手として登板させる計画を進めていたことを明かした。
「根尾に限らず、2軍選手の才能や可能性を探したり、伸ばしてあげるのが僕らの仕事。根尾のピッチャーというのは就任した時から立浪監督と話していたんです。それぐらいピッチャーでも能力があるということです」と話した。
片岡2軍監督は大阪桐蔭時代に投打で活躍した根尾を、今春のキャンプから投手として再始動させた。雨の日などにブルペン入りさせるなど、周囲にばれないように極秘に計画を進行していたという。「もちろん根尾の体調、コンディションが悪い時は絶対させちゃいけない。どっか痛いとか、おかしいは言えよ」と野手の練習には支障がでないようにしていた。
ただ、ブルペン入りした翌日に練習で会った際に根尾から「(体は)全然、問題ありません」と伝えられたという。
「普通あれだけ投げたら20球でも体がバリバリになると思う」と驚き、「右中間や左中間からのカットプレーで三塁への送球など、これはプロの肩ですよ。彼の肩というのはプロの中で一級品ですよ。あの体から150キロを平気で投げられる」と強肩を評価した。
さらに「クイックでも1秒ちょっとで投げられるわけですよ」と投手としてのセンスにも驚嘆。様々な意見があることを理解した上で、「一番ええのはショート守ったって、ピッチャーできればいいということ。軽くじゃなくてそれぐらいできる能力があるんだから僕はいいと思う」と話した。
今後は「根尾を使いたいと思わせるぐらい打たないといけない」と打撃を強化して定位置をつかみ取った上で、二刀流としての才能が開花することを期待した。
根尾は21日・広島戦(マツダ)でプロ初登板。29日・オリックス戦(京セラ)では0-8の八回から2度目の登板。最速150キロの直球を主体に1回1安打無失点。今後の起用が注目されている。