主砲の自覚促した巨人・岡本和への“放任主義”
「日本ハム7-2巨人」(29日、札幌ドーム)
巨人の主砲、岡本和真内野手が球団史を塗り替えた。二回に15号ソロを放ち、右打者では球団最年少記録となる、25歳10カ月での通算150本塁打を達成。また、巨人の4番として通算139本塁打となり、松井秀喜を抜いて球団歴代5位に浮上した。
◇ ◇
今季の岡本和には“放任主義”が採用されている。練習中にコーチ陣から直接指導を受けるような場面はほとんどない。33歳の中田が金杞泰打撃コーチから連日のように指導を受けている姿とは対照的だ。
不調に陥っていた今月前半も一人で黙々と練習に励んだ。村田修一打撃コーチは「彼は若いけど、打席もこなして実績もある。やっぱり一人で乗り越えなければいけないところもあるから」と説明。「困った時は手助けするって話はしている」と、岡本側から相談してきた時だけ、アドバイスを送るようにしているという。
まだ25歳。普通なら若手として位置づけられる年齢だが、もはやベテランの風格すら漂う。殻は自らの力で破れ-。主砲としての自覚を促す指導方針も岡本和を成長させている。(デイリースポーツ・巨人担当・畠山賢大)