中日・根尾 竜党沸かせた 12球無失点の熱投 公式戦でフォーク初披露
「オリックス8-0中日」(29日、京セラドーム大阪)
大敗ムードに沈み込んだ竜党を中日・根尾昂外野手が、12球の熱投で沸かせた。8点ビハインドの八回、三塁ベンチから小走りでマウンドへ向かうと、敵地全体から大きな拍手。最速150キロに加えて新たな武器も披露し、1イニングを無失点と躍動した。
先頭の代打小田を中飛に仕留め、続く宗への初球はフォーク。公式戦で初めて投げた決め球候補は低めに外れたが、直球で二ゴロ。続く代打宜保に右前打を許したが、マッカーシーをスライダーで中飛に仕留めた。
1軍デビューとなった21日広島戦(マツダ)に続く無失点リリーフ。表情を引き締めたまま、ベンチに戻って先頭で出迎えた藤嶋とグータッチした根尾は「(次も)抑えられるように頑張ります」と冷静にコメントした。
立浪監督は「『いくか?』と言ったら『投げたいです』と」と背番号7とのベンチでのやりとりを明かし、「(中継ぎ投手陣を)1人でも投げさせたくないというのは、もちろんありました」と起用の意図を説明した。