セ、パの今季新人王候補は? 巨人・大勢らドラ1が活躍 育成・下位指名も奮闘目立つ

 プロ野球は24日からセ・パ交流戦に突入し、シーズンも1/3を終えつつある。各球団ともここまで、若手選手の活躍が目立っている。セ・リーグトップの18セーブを挙げている巨人・大勢(22)、高卒新人捕手としてNPB史上3人目の開幕スタメン出場を果たしたロッテ・松川虎生捕手(18)らドラフト1位ルーキーの存在感が光る一方で、プロ4年目の阪神・湯浅京己投手(22)、同3年目のヤクルト・長岡秀樹内野手(20)、同3年目のソフトバンク・大関友久投手(24)ら下位指名、育成指名の選手たちも奮闘を続けている。今季のセ・パ両リーグの「新人王有資格者」をまとめた。

 ◇  ◇  ◇

 「ドラフト1位」がそれぞれに光を放っている。

 巨人・大勢は最速159キロの速球主体の強気な投球で、ここまで1勝1敗18セーブ、防御率2・08。新人ながら守護神に君臨している。ロッテ・松川は既に26試合でスタメンマスクをかぶるなど、首脳陣から高い信頼を寄せられている。開幕から先発ローテの一角を担う西武・隅田知一郎投手(22)も昨年度のドラフト1位。1勝5敗ながら防御率3・06と安定した投球を続けている。

 先発でここまで2勝の中日・高橋宏斗投手(19)、リリーフで3勝1敗1ホールドのヤクルト・木沢尚文投手(24)はともに、プロ2年目を迎えた20年度ドラフト1位。先発で2勝の阪神・西純矢投手(20)、5本塁打、19打点をマークしている中日・石川昂弥内野手(20)はともにプロ3年目の19年度ドラフト1位だ。

 「下位指名」、「育成指名」の選手たちの奮闘も目立つ。

 ドラフト8位で入団した日本ハムのルーキー右腕、北山亘基投手(23)は新庄ビッグボスの元で開幕投手に抜てきされ、ここまで3勝3敗5セーブ。阪神の4年目右腕、湯浅はセットアッパーに定着して0勝1敗14ホールド、防御率0・90とブレークしている。

 19年度ドラフト5位の高卒3年目、ヤクルト・長岡はショートの定位置を確保。ここまで規定打席を満たして打率・259、2本塁打、23打点の好成績を残す。ソフトバンクの19年度ドラフト5位、柳町達外野手(25)は規定打席到達間近で打率・328の高打率をマーク。日本ハムの20年度ドラフト6位・今川優馬外野手(25)は6本塁打、14打点と持ち前の長打力でアピールを続けている。

 また、ここまで4勝を挙げ、規定投球回を満たしてリーグ8位の防御率2・29と安定感抜群のソフトバンク・大関は19年度の育成ドラフト2位だ。西武で、戦線離脱中の源田の穴を埋めている滝沢夏央内野手(18)は育成ドラフト2位の高卒ルーキー。13日に支配下選手登録を勝ち取ると、ここまで打率・261と躍動している。

 新人王は、(1)支配下登録されて5年以内、(2)前年までの1軍公式戦で投手は投球回数30イニング以内、打者は打席数60以内、を満たした選手が有資格者となる。22年シーズンはまだ約90試合を残す。大きな期待を背負うドラフト1位、チャンスをつかんだ下位・育成指名の新人王候補たちが、これからどんな活躍を見せるのか。目が離せない。

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