元広島・前田氏次男・晃宏が神宮デビュー 2回2/3無失点
「東京六大学野球春季フレッシュトーナメント、慶大4-4法大」(30日、神宮球場)
元広島・前田智徳氏(50)の次男で慶大の晃宏投手(1年・慶応)が神宮デビューを果たした。法大戦の七回1死一塁から3番手で登板し、2回2/3を1安打無失点に抑えた。
走者を背負っても冷静な投球で二塁を踏ませなかった。同点で迎えた九回、先頭に中前打を許し無死一塁。「初登板でサヨナラを食らったら嫌だなと思ったけど、得点圏に行かなければ大丈夫かな」と懸命に腕を振り、後続を打ち取った。
昨夏に右膝前十字じん帯と半月板を負傷し、実戦復帰したばかり。父・智徳氏からは数日前に「けがには気をつけて」と連絡を受けたという。神宮のマウンドを経験し「目の前の試合を戦い抜いて、体を作って秋にメンバーに加わっていければ」と力を込める。
また、この日は西武、巨人などで活躍した清原和博氏(54)の長男の正吾内野手(2年・慶応)も一塁で出場。七回に一塁側のブルペンからマウンドに向かう際にはグラブタッチするなど声をかけられた。ともにプロ野球選手の父を持ち、注目度も高いが「2人で頑張っていきたい」と右腕。2世コンビでチームを盛り上げる。
◆前田晃宏(まえだ・あきひろ)2003年8月18日生まれ、18歳。東京都出身。右投げ右打ち。投手。176センチ、74キロ。世田谷小1年から世田谷インディアンズで野球を始め、小6時に広島カープジュニアに選出。広島・牛田中では広島ボーイズに所属。慶応高では1年秋からベンチ入りし、2年秋から背番号1。最速143キロ。