西武・山川 12球団本拠地制覇弾 両リーグ単独トップ17号!打った試合14戦全勝
「阪神0-2西武」(31日、甲子園球場)
甲子園の熱烈な虎党も、思わず静まりかえった。西武の4番・山川の強烈な打球音が原因だった。先頭で迎えた0-0の二回。阪神先発の西勇が投じた内角低めのシュートを完璧に捉えた。左翼の糸井もほぼ見上げるだけ。打球は左中間席へと吸い込まれた。
両リーグ単独トップの先制17号ソロは、今季10度目の決勝打になった。「手応えはバッチリ。(甲子園は)音がいい。ただどんな1本でも1本は1本。うれしく思う。先制できたのでそこが良かった」。自身が本塁打を放った試合は、これで14試合全勝ともなった。
縦じまユニホームを着た阪神ファンが両手を上げ、「どすこーい」パフォーマンスを楽しむシーンもあった甲子園で自身初の本塁打。12球団の本拠地全球場で一発を放った。甲子園では「いつか打てたらいいです」としていた謙虚さとは裏腹の打棒。速攻の「12球団本拠地制覇弾」だった。
チームは3連勝で貯金も「1」に。辻監督も「打った瞬間やったね。すごい。見ていて雰囲気がある」とたたえた。直近6試合で3発。再び量産モードに突入している山川が獅子をけん引する。