慶大・清原Jr.2安打2打点「ほっとしました」 父の前で父の「5」背負い躍動
「東京六大学野球春季フレッシュトーナメント、慶大10-2東大」(31日、神宮球場)
慶大が東大を七回コールドで下した。西武、巨人などで活躍した清原和博氏(54)の長男で、慶大の正吾内野手(2年・慶応)は「4番・一塁」で先発出場。父がスタンドで見守る中、4打数2安打2打点と活躍した。
うれしいうれしい一打に、顔がほころんだ。初回、無死満塁で4番・清原が先制の右前2点適時打。「詰まったけどいいところに飛んでくれた。昨日はノーヒットだったので、タイムリーがでてほっとしました」。今季初安打に、一塁上で笑顔を見せた。
スタンドから視察した堀井哲也監督(60)も「打撃は一番練習する」と話す努力家。清原自身も「毎日、特に調子の悪い日は自分が納得するまでバットを振り続けて、調子がいい時もそこで終わらず毎回素振りをしてから終わるようにしている」。練習は裏切らない。7-1の四回には2死一塁から中前打で好機を拡大。スタンドで観戦した和博氏もガッツポーズで喜んだ。
今季はかつて父も背負った背番号5で出場。「自ら希望した。かっこいいおやじの背番号というのもあるし、大学から野球を始めると決めた以上は必ず親孝行したいと思った」。和博氏は前日の法大戦も観戦しており、試合後2人で話した際には「5番を着てくれてありがとう」と声をかけられたという。
そんな父の前でチームの勝利に貢献する活躍を見せ、「(フレッシュトーナメント)優勝への道がつながった。チームが勝てる1本がでてうれしかった」と清原。その上で今秋リーグのメンバー入りを目指し、「まずは自分の結果よりもチームの優勝に向けて全力を尽くしたい」。ここで結果を残し、秋へとつなげていく。
◆清原 正吾(きよはら・しょうご)2002年8月23日生まれ、19歳。東京都出身。右投げ右打ち。内野手。186センチ、90キロ。小3から小6までオール麻布(軟式)でプレー。中学ではバレーボール部、高校ではアメリカンフットボール部に所属。慶大では硬式野球部に入部し、今季は父・和博氏もつけた背番号5を背負う。