慶大 前田智徳氏の次男・晃宏が初先発で4回1安打無失点 父から「けがだけはするな」
「東京六大学野球春季フレッシュトーナメント、早大0-4慶大」(2日、神宮球場)
慶大が早大に勝利した。元広島・前田智徳氏(50)の次男・晃宏投手(1年・慶応)が大学公式戦初先発を務め、4回1安打無失点、3奪三振と好投。リズムを作る投球で勝利に貢献した。
初回、先頭に四球を許すも、後続を打ち取り無失点。1点リードの三回には安打で走者を背負ったが、最後は三振で相手を封じ込めた。
昨年6月に右膝全十字じん帯と半月板を負傷していたこともあって、前回登板後に父・智徳氏から「まだけがのことも考えて、重心を落とし80%の力でやるように。けがだけはするな」とメールを受け取ったという。助言を胸に役割を全うし「試合を作るってことが一番大切なこと。ブレたのもあったけど修正しつつ無失点に抑えられて良かったです」と振り返った。
試合中には一塁から清原正吾内野手(2年・慶応)からの声かけを受け「うれしかった」と前田。だが、肝心の声かけの内容は「そんなに覚えてない」と笑いながら明かし、一緒に取材に応じていた清原からは「覚えてないんかい!」とツッコまれるなど仲の良さをうかがわせた。
フレッシュトーナメントでの結果は3位。「秋に向けてチームの戦力として計算できるピッチャーになって、早慶戦両方勝って優勝したい」と秋リーグでの勝利を誓った。