新庄監督 古巣に脱帽の甲子園3連敗 悔しさ押し殺してエール「きっかけにして」

8回、追加点を奪われ肩を落とす新庄ビッグボス(撮影・吉澤敬太)
 メンバー表を交換した直後、グラウンドで自撮りする新庄ビッグボス(撮影・吉澤敬太)
 選手たちとの記念撮影を終え、ガッツポーズする新庄ビッグボス(撮影・飯室逸平)
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 「阪神8-3日本ハム」(5日、甲子園球場)

 日本ハム・新庄剛志監督(ビッグボス)が、16年ぶりの甲子園凱旋カードで痛恨の3連敗。パフォーマンスで球場を盛り上げる一方で、試合後は悔しさを押し殺して阪神に脱帽した。

 この3連戦、大山に4被弾。この日も三回に特大3ランを浴び、思わずベンチから拍手も送った。表情には悔しさがにじんだが、「上手く打ちましたよね、大山君。絶好調。インコース、腕をたたんでバットに乗せてクルッと回って。相手のバッターのほうが上だった」と脱帽した。

 先発させた吉田輝については「本人も先発ピッチャーの気持ちで投げていたわけじゃなかったと思う。一回、一回大事に。初回からいい三振とって吠えてましたから」と、評価も忘れなかった。

 “新庄劇場”の演出満載だった。古巣ファンも含め、球場を大いに沸かせた。試合前には敵地で異例のインスタライブ。メンバー表を交換した後は甲子園のファン、さらに一塁側の阪神ベンチをバックに記念撮影するパフォーマンスで大きな拍手を浴びた。

 この3連戦で、低迷していた阪神は一気に浮上。交流戦単独2位となった。「タイガースも去年77勝?一番、勝ったチームなのできっかけにして欲しいですね。タイガースが勝ってプロ野球を盛り上げていかないといけませんし」。悔しさを押し殺し、エールを送った。

 連日超満員だった甲子園のファンには「すごかった。俺のおかげじゃないと思うが、多少あるかな。温かい拍手してくれて」と感謝し、だからこそ「最後の試合、同点に追いつきたかったんですよ、とにかく、九回にね。そしたら延長でまた盛り上がって」と最後まで悔しそうだった。

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