オリックス・能見が古巣相手に今季初登板 3万人超え観客からの拍手に「鳥肌立ちました」

 「オリックス1-9阪神」(12日、京セラドーム大阪)

 オリックスの能見篤史投手兼任コーチが、古巣の阪神戦で今季初登板を果たした。八回を1回無安打無失点。両軍のファンから大きな拍手が送られた。

 0-6と劣勢の展開でのマウンド。名前がコールされると、両軍のファンから大きな拍手が送られた。「しっかり自分の役割を出そうかなと思っていた。お客さんの数が去年と違いますので。ちょっと鳥肌立ちましたけどね。拍手の多さに」と感謝した。

 先頭・小野寺は1球で三ゴロ。続く中野は投ゴロに斬った。ロハスは四球で出塁させたが、最後は長坂を中飛。「ある程度は投げられるようには準備しているので」と、ファームや打撃投手などで調整してきた成果を見せた。

 今年5月で43歳になった。コーチ兼任としての仕事もある。だからこそ、チームを思っての言葉も紡いだ。「この年なので、なかなか主で投げてくれってわけじゃない。でも、何か困った時とかに何か手助けができればいいなと思っています」。京セラドームの阪神戦でベテラン左腕がプロ18年目のスタートを切った。

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