ロッテ育成出身の佐藤奨が父が観戦する前でプロ初勝利「1勝目やっと取れてホッとしてます」

 プロ初勝利を挙げた佐藤真(右)はウイニングボールを手に井口監督から祝福される(撮影・開出牧)
 5回、嶺井を三振に仕留めポーズを決める佐藤奨(撮影・開出牧)
 プロ初勝利を挙げウイニングボールを手に会心の笑みを浮かべる佐藤奨(撮影・開出牧)
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 「ロッテ5-4DeNA」(12日、ZOZOマリンスタジアム)

 育成出身のロッテ・佐藤奨真投手が6回を投げ4安打2失点、7奪三振と力投し、プロ初勝利を挙げた。

 前回巨人戦(4日)に続き、カーブ、チェンジアップを有効に使いDeNA打線を封じた。初回2死一塁から牧をチェンジアップで空振り三振に仕留めて、無失点で切り抜けると、二回は宮崎をチェンジアップで空振り三振。大和は一転、この日最速の139キロ直球で見逃し三振に。2死二塁では嶺井からチェンジアップで空振り三振を奪い、本拠地ファンも奪三振ショーに歓声が上がった。

 佐藤奨は六回を投げ終えて降板。その裏、打線が2点を奪って勝ち越し、勝利投手の権利を得た。八回は3番手・西野が1死満塁のピンチを招いたが、牧を投ゴロ併殺打に抑え、無失点で切り抜けるとベンチで手をたたいて喜んだ。

 この日は父・泰平さんがスタンドで観戦。お立ち台に上がった左腕は「1勝目をやっと取れてホッとしてます」と笑み。初勝利の味を聞かれ「うれしいです」と感激の様子で答えた。お立ち台に上がり、まーくん人形をもらった左腕。ウイニングボールについても「父親が見に来てくれているので、父親に渡したいと思います」と育ててくれた父に感謝の思いを明かした。

 5月14日のオリックス戦は6回1失点。前回6月4日・巨人戦も7回2失点。先発としてゲームメークの役割を果たしている左腕に井口監督は「もちろん、こういう投球をしてくれれば、ローテーションで回ると思いますし、来週以降3つ(17日からの日本ハム3連戦)は決まっているので、それ以降、考えていこうと思います」と、貴重なローテ左腕として期待を寄せた。

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