中日・片岡2軍監督が波留コーチの喝に理解「致し方ない。責任感を強く感じられる」

 中日・片岡篤史2軍監督が15日、自身のYouTubeチャンネル「片岡篤史チャンネル」を更新。中日・波留敏夫打撃コーチが試合中に“喝”を入れたことについて自身の意見を述べた。

 波留コーチは12日・日本ハム戦の五回の攻撃に備えた円陣で「目ぇ覚ませお前らもっと!いつまで甘えてやってんねん野球を。その気でやらんかいアホ!」と、怒声を響かせる姿がテレビ中継に映り、話題となっていた。

 片岡2軍監督は2軍の現状について話した後、最後に波留コーチの“喝”について言及。春季キャンプから2軍監督と2軍打撃コーチの関係で、一緒に2軍の指導にあたっており、その姿を見て感じたことを話した。

 「アップからの準備だったり、そういう姿勢というのを波留コーチは非常によく見てくれているんですよね。コーチというのは、(選手らに)嫌われるのは嫌なんです。ああいうことは決して言いたくないんですけど、やはり打撃部門の責任者。責任を感じてああいうようなことを言ったと思います」

 2軍キャンプ中にも選手に“喝”を入れる場面があったという。「例えばシートバッティングをする。それに備えて準備を怠っている選手に対して、若い選手には言えるんですけど、実績のある選手やベテランには言いにくいんですけど。波留コーチの場合は一貫して『いいことはいい』『悪いことは悪い』とはっきりと言ってくれるのでね。これは監督としても非常に助かりました」と話した。

 さらに同じ指導者として、低迷するチームへの思いが言葉になったと指摘した。「2試合連続完封されているんですから。『しっかりせえ』ということは、1軍の場合は結果を求められる世界ですから致し方ないことだと思います。何とかチームを鼓舞して発憤させるためにああいうような言葉になったと思います」と話した。

 波留コーチの人間性にも言及。選手思いの熱心な指導者であることを明かした。「僕はファームで3カ月一緒にやってきましたけど、言ったからといって、そのまま終わるのではなくて、波留コーチは言った選手にもしっかり最後まで付いて、寄り添って練習するようなコーチですのでね。選手もあれを言われたからといって、どうのこうの思うようなことはないと思います」と話した。

 最後は「あれを初めて見られた方というのは少しビックリされた方もいるかもしれませんけど、プロ野球は厳しい世界ですし、結果を残さないと生き残っていけない世界ですから。波留コーチは監督が言う前に『自分が言わないといけない』ということでああいうミーティングになったと思います。バッティングコーチとしての責任感を強く感じられるゲキだと思います」と話して締めくくった。

 中日は交流戦最後のカードで日本ハムに3タテを許し、泥沼の6連敗。交流戦を7勝11敗で終え、セ・リーグ最下位に転落している。

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