中日・根尾 二刀流デビュー 九回2死登板で3万人熱狂!最速151キロ&岡本和K斬り
「中日3-5巨人」(19日、バンテリンドーム)
竜党も巨人ファンも関係ない熱烈歓迎に応えた。交流戦後から投手に転向した中日・根尾が九回2死から登板。4番・岡本和を空振り三振に仕留めた。直後の九回には打席にも立ち、二刀流として新たなスタートを切った。
「ピッチャー根尾」のアナウンスに、3万1590人の拍手が爆発した。投手中心の起用方針が明らかになって最初の登板が、本拠地のマウンドデビュー。根尾はプレートを踏み締めると、バックスクリーン方向を向いて深呼吸をして臨戦態勢に入った。
18・44メートル先には岡本和。4球目にはプロ入り後で最速の151キロを計測し、最後は外角高めの149キロの直球で空を切らせた。さっそうとマウンドを駆け降り、グータッチの嵐に飛び込んでいった。
「まだ高校の時の球速に並んだだけなので。球速もだけど、全部レベルアップしたい」と喜びもそこそこにスタミナ、制球力と課題を次々と挙げた。
直後の九回には「9番ピッチャー根尾」のアナウンスで、もう一度沸かせた。大勢の前に空振り三振に倒れたが「先発になった時に向けていい経験というか。出してもらえてありがたかった」。野手としての打席とは違うリズムを体感した。
ゆくゆくは真っさらなマウンドに上がるために「次に進めるというか、そういう感覚が僕としては大きい」。熱狂を呼んだ九回の経験を未来につなげる。