41歳ダブル偉業 ソフトバンク・和田が日米通算150勝&球団新1762奪三振
「ソフトバンク4-1楽天」(19日、ペイペイドーム)
昭和の「背番号21」を超えた。ソフトバンク・和田は、初回1死から小深田と浅村を2者連続の空振り三振。南海時代の大エース杉浦忠の通算1756奪三振に並び、和田は二回のマウンドに上がった。先頭の島内を2ボール2ストライクと追い込み、5球目の内角低めの144キロ直球で見逃し三振に仕留めた。
「入団時に『杉浦さんのような投手になれるように』という思いも込めて、21番を選ばせてもらった経緯がある。奪三振で抜くことができてうれしい」。立大で活躍した東京六大学リーグの大先輩と同じ背番号をつけての球団新記録。41歳の左腕は素直に喜んだ。通算1762奪三振までの伸ばした8奪三振のうち、七つの決め球が最大の武器である直球だった。
奪三振だけでなく、六回1死まで完全投球と内容も光った。6回を1安打1失点で、もう一つの節目でもある日米通算150勝に到達した。
「年齢とともに体も変わる。思い描くボールじゃなくなっているのも事実。ただ、それをどうするかを考えるのも楽しい」。5月29日の広島戦で脚がつり、四回途中で降板した直後には、後輩の千賀に相談してミネラルやビタミンを重点的に摂取するようになった。「自分がどこまでいけるのか、自分でも見てみたい」。飽くなき探究心こそが41歳の一番の強みだ。