「中日２－１ヤクルト」（２１日、バンテリンドーム）

　最近は出場機会の少なかった中日・三ツ俣大樹内野手が大仕事をやってのけた。同点の延長十回２死満塁、代打で登場し、左前へ。飲み物をかけられてびしょぬれになりながら立浪監督と抱き合い「グータッチかと思ったけど手を広げてくれた。うれしかった」とはにかんだ。

　マウンドは今季、自責点０の田口。監督からは狙い球を決めるように指示を受けた。初球のスライダー、２球目の真っすぐを見送って２ストライクに。「四球でもサヨナラ。ファウルで粘っていく」。頭を切り替え、４球目の内寄り直球を引っ張って試合を決めた。

　京田が１軍に復帰して遊撃の先発メンバーを外れたが、１打席で最高の結果を生み出した１２年目、３０歳の仕事人。相手の連勝を８で止め「どこかでチャンスが来ると思って、練習からやっている」と汗を拭った。