西武・山川 200号王手弾 パ独走V22号 日本選手最速の大台到達目前
「楽天3-4西武」(24日、楽天生命パーク宮城)
杜(もり)の都の夜空に大きな放物線を描いた。2-2の四回。先頭の西武・山川が快音を奏でた。楽天の先発田中将に2球で追い込まれながらも3球目のスライダーをフルスイング。打球はバックスクリーン右へ着弾だ。
「スタンドに入ってくれるとは思いませんでした」。驚き交じりに振り返った4番だが、飛距離は十分だった。勝ち越しソロはリーグトップを独走する22号。昨季日本球界に復帰した田中将から自身初めての本塁打ともなった。
これで通算199本塁打。この日が695試合目となる山川は、田淵幸一(阪神)と秋山幸二(西武)の714試合を更新する日本選手最速の200号到達は目前だ。「一打席一打席しっかりと自分らしい打撃ができるように頑張る」と、常に平常心でバットを握る大砲が節目の一発にリーチをかけた。
チームは昨季から苦手としていた楽天生命パークで今季初勝利を挙げ、勝率を5割に戻した。辻監督は、4番打者の一振りを「(価値の)大きなホームランだった」と称賛した。