ヤクルト・村上 三冠王射程圏! 本塁打、打点の2冠に打率は9毛差 「また明日も」
「広島2-9ヤクルト」(29日、マツダスタジアム)
ヤクルトの若き4番、村上宗隆内野手(22)が今季自身初の3試合連発となる28号2ラン、2打席連発となる29号2ランを放った。29本塁打、78打点で本塁打、打点の打撃2部門を独走する男は、打率も・320まで上昇。トップのDeNA・佐野に「9毛差」まで接近し、いよいよ三冠王を射程圏に捉えた。
6月は驚異の14本塁打。月間35打点は2013年8月のバレンティンに並ぶ球団最多記録となった。73試合を終えて29本塁打はシーズン57本塁打ペース。78打点はシーズン153打点ペースだ。それぞれリーグ2位の巨人・岡本和(20本塁打、59打点)と大きな差が開いているだけではなく、13年のバレンティンが持つ60本塁打、1950年の松竹・小鶴誠が持つ161打点のNPB記録のダブル更新も夢ではない。
月間打率も・430と勢いが止まらない。打率・3203とし、打率・3212でトップに立つ佐野に9毛差まで迫ってきた。22歳で「三冠王」となれば、1982年に28歳で三冠王に輝いたロッテ・落合博満の最年少記録を大幅に更新する。
村上は試合後、「これも終わったことなので、また明日同じように打って勝てるように頑張りたい」と表情を引き締め、「しっかり今日の反省をしながら、明日の投手の対策を練りながら。また勉強して、明日頑張りたい」と貪欲に次戦の勝利を渇望していた。
目指す連覇へ。燕の4番は、とどまるところをしらない。