阿南光・森山 四国の20K左腕 最速146キロ 90キロ台カーブで緩急
第104回全国高校野球選手権の地方大会がすでに始まっている。聖地を目指し、目の前の一戦に全力を注ぐ高校球児。その中には、まだ全国の舞台でベールを脱いでない逸材も。プロが注目する22年度のドラフト候補を、デイリースポーツ・アマ野球担当が投手・野手に分けて紹介。今回は投手を取り上げる。
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四国を代表する最速146キロ左腕、阿南光(徳島)の森山暁生投手への注目度が増している。12日の天理との招待試合では、NPB12球団25人のスカウトが集結した中、9回5安打2失点で完投勝利。5人態勢で視察したヤクルトの小川GMは「高校生の左でこれだけ投げられれば。いい投手だと思う」と評価した。
昨夏の甲子園、沖縄尚学戦では179球の熱投を見せるも8回8失点で敗戦。その悔しさを糧に成長し、春の県大会の池田高辻戦では、大会記録に並ぶ20奪三振を記録した。140キロ台前半の直球に90キロ台のカーブで緩急をつけた投球が武器だ。
森山は常に「もうワンランク上にいくためにどうすればいいか」と考える。夢のプロ入りへ、鍛錬を続ける。
◆森山 暁生(もりやま・あきお)2005年1月11日生まれ、17歳。182センチ、84キロ。左投げ左打ち、投手。小3時に羽ノ浦パピヨン(軟式)で野球を始め、中2でヤング徳島ホークスに入団。阿南光では1年夏からベンチ入り。昨夏の甲子園にはエースとして出場。