DeNA・嶺井 8年ぶりサヨナラ打に「チャンスに強い打撃ができるように」同点打の大田「横浜最高!」

 9回、サヨナラ打を放ち祝福される嶺井(撮影・佐々木彰尚)
 9回、嶺井は右前にサヨナラ打を放つ(撮影・佐々木彰尚)
 9回、嶺井の右前適時打でサヨナラの生還を果たす二走・大田(左)=撮影・堀内翔
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 「DeNA6-5阪神」(30日、横浜スタジアム)

 DeNAが3時間59分の死闘を制し、6月最後の試合を今季2度目のサヨナラ勝ちで決めた。3連勝でチームは4位に浮上。同一カード3連勝は4月19日~21日の阪神戦(横浜)以来、約2カ月ぶりとなった。

 一度はみんながベンチを飛び出た。しかし敵将からリクエストが出た。審判が両手を横に広げると、勝利の立役者二人は駆け出し、ナインは後ろから水を浴びせ、スタンドのファンは大歓声を上げた。

 まずは大田だ。1点ビハインドの九回無死一塁、大田は「打てのサインが出ていたので、いくしかないので思い切っていった」とフルスイングした打球は左越えの同点適時二塁打。その後2死一、二塁となり、途中出場の嶺井が「必死にバットに当てた」と右前へ打球を運んだ。

 二走・大田は本塁へ「よけるしかないと思って、長い腕を伸ばしてタッチした」と頭から生還。判定はセーフも、阪神・矢野監督からリクエスト。しかし判定は変わらず、サヨナラ勝ちとなった。

 2014年6月21日・西武戦以来、約8年ぶりのサヨナラ打を放った嶺井は「8年ぶりということはチャンスに弱いので、チャンスに強い打撃ができるように頑張ります」と喜んだ。

 負けていれば重い敗戦になっていた。初回に4点を先制も、打線は沈黙。ミスも重なり、先発の東は5回2/3を3失点(自責1)で降板。そしてここまでチームを支えてきたエスコバーが同点打を浴び、伊勢が勝ち越しを許した。

 そんな投手陣を、最後に救ったのは嶺井だった。「ずっと開幕から中継ぎ陣が頑張ってきてくれて、そのおかげで勝てた試合もありました。今日みたいに少しエスコバー、伊勢が苦しい展開だったんですけど、本当に打つことでその二人が報われればいいなと思います」と話した。

 三浦監督は「本当に最後の最後まで食らいついて、執念がね、結果につながってくれてよかった。みんなが救われた」と劇的勝利に安堵(あんど)した。

 移籍後、横浜スタジアムで初のお立ち台に上がった大田は最後に「横浜最高!」と絶叫。1日から始まる首位・ヤクルト3連戦を前にチームは大きな1勝を手に入れ、敵地へ乗り込んでいく。

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