天理・戸井 攻守万能ショート ヤクルト・小川GMは力強い打撃を評価
第104回全国高校野球選手権の地方大会がすでに始まっている。まだ全国の舞台でベールを脱いでいない逸材も多く、今秋ドラフト候補を、デイリースポーツ・アマ野球担当が投手・野手に分けて紹介。今回は野手を取り上げる。
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世代屈指の遊撃手として注目されているのが、天理(奈良)・戸井零士内野手だ。ライナー性の打球を広角に打ち分ける打力に加え、安定した守備も定評がある。
侍ジャパンU-12日本代表に選出された経験もあり、大舞台で力を発揮できる能力もある。今春のセンバツでは星稜・マーガード真偉輝キアン投手(3年)から、右中間に二塁打を記録するなど存在感を見せた。ヤクルトの小川GMは「スイングする体の力は本当にある」と力強い打撃を高く評価している。
進路先はプロ希望だが、まずは夏の甲子園を目指す。「勝つことを大前提に取り組んでいきたい」。1990年以来、3度目となる夏の日本一へ-。さらなるレベルアップを遂げる。
◆戸井 零士(とい・れいじ)2005年1月18日、17歳。大阪府松原市出身。180センチ85キロ。右投げ右打ち、内野手。小学2年時にポルテベースボールクラブで野球を始め、5年生からは松原ボーイズに所属。中学1年時に出場した侍ジャパンU-12ワールドカップで首位打者と外野手部門のベストナインを獲得。天理では1年秋からベンチ入り。50メートル走6秒5。遠投100メートル。