ロッテ・佐々木朗希 血染めの激投 マメつぶれプロ最短4回降板でも10K無失点
「ロッテ6-4楽天」(1日、ZOZOマリンスタジアム)
初回から快投を続けるロッテ・佐々木朗希投手(20)が五回のマウンドに上がることはなかった。交代の場内アナウンスにスタンドは静まり返った。ここまで2安打無失点、10奪三振の快投もプロ最短となる4回で緊急降板。7勝目を手にできなかった右腕は右手中指のマメによるものと説明。「マメがつぶれた影響で、途中降板となり、中継ぎ陣に負担を掛けてしまって申し訳ないです」と厳しいコメントを残した。
6勝目を挙げた6月22日・西武戦から中8日。万全の状態でマウンドに上がり奪三振ショーを演じた。初回、先頭西川を振り逃げで出塁を許したが、小深田、浅村、島内から三振を奪い、史上26人目(27度目)の1イニング4三振をマークし、球場を沸かせた。
最速162キロの直球に宝刀フォークがさえ、二回2死からは6連続三振。ただ時折、険しい表情も見せた。四回2死。銀次から空振り三振を奪った後、右手を眺め気にするそぶりを見せ、血を拭った影響か右太もものズボンは赤く染まった。
井口監督によると前回登板も右手を気にした兆候はあったという。「(今回も)非常に調子よくいって指にかかってマメがつぶれてしまった。これ以上投げると次の登板に引っかかる」と降板指令を明かした。順当なら次戦は8日からのオリックス3連戦登板が有力だったが「明日以降の状態を見て決めます」と再考する考えだ。
勝率5割復帰を果たしたが、7月以降の上位進出へ欠かせないキーマンだけに、大事に至らないことを指揮官は祈っている。
◆1回4奪三振 ロッテ・佐々木朗投手が1日の楽天12回戦で。プロ野球26人目、27度目で、パ・リーグでは11人目、12度目。一回に先頭の西川から空振り三振を奪った際に、暴投で振り逃げとなって出塁を許したが、後続を3者連続三振に仕 留めた。