史上最速M点灯の強すぎヤクルト、2カ月近く連敗なし 劇打の塩見「チームは家族の雰囲気」
「ヤクルト2-1DeNA」(2日、神宮球場)
ヤクルトが唯一自力優勝の可能性を残していたDeNAを相手に延長十回に今季5度目のサヨナラ勝ちを決め、2リーグ制以降史上最速となる優勝マジック53を点灯させた。負ければ、5月10、11日以来の連敗だったが、勝負強さをみせて回避。もう2カ月近く連敗がない。3日に勝利すれば、14カード連続勝ち越しとなる。
1番塩見が八回に同点適時打、延長十回には1死満塁から三塁へのサヨナラ内野安打を放った。お立ち台に立った塩見は「最高にうれしいです」と、満面の笑みで振り返った。得点圏打率はリーグトップ。チームの勢いを象徴するリードオフマンは「得点圏はたまたま。次はもう少ししっかりと打ちたい」と謙遜しつつ「チームは家族のような雰囲気。毎日クラブハウスにくるのが楽しみで、本当にいいチーム」と、雰囲気の良さを強調した。
7月2日のマジック点灯は、2003年7月8日の阪神(マジック49)を上回るセ・リーグ史上最速で、2シーズン制期間を除いたパ・リーグ最速の1965年7月6日の南海(マジック62)も上回り、“NPB史上最速”のマジック点灯となった。2位巨人が3位広島にサヨナラ負けし3連敗で貯金がゼロに。ヤクルトはこれで貯金27となり、セ・リーグの貯金を独占。2位巨人とは今季最大13・5差となった。