今治西が初戦突破 7年ぶり夏の甲子園へ逆転勝ち
「高校野球愛媛大会・1回戦、今治西7-1宇和島南中教校」(8日、坊っちゃんスタジアム)
春夏合わせて27回の甲子園経験を持つ今治西が、2015年以来の夏の甲子園へ向けて、初戦を突破した。
1点リードされて迎えた三回、まずは同点に追いつくと、3番・坂口拓人外野手(3年)の犠飛で勝ち越し。さらに高校通算15本塁打の4番・篠宮康輔内野手(3年)の適時打で突き放した。
序盤は初戦の緊張感と、軟投派の相手エースへの戸惑いを見せた打線。昨夏も主軸を担った篠宮は、初回、三振に倒れたことに触れつつ「ひどかった。狙いすぎて、いい流れをつぶしてしまった」と反省しきりだった。
昨年の1月頃から、メジャーリーガーを参考にした打撃改革に着手。元ジャイアンツのバリー・ボンズ、エンゼルスのマイク・トラウトらを手本としてきた。ボンズを目標に掲げる篠宮は、春の大会以降の約3カ月7本塁打を放つなど、好調をキープして夏の戦いに挑んでいる。
次戦は小松と川之石の勝者と対戦。小松が上がってくれば昨秋の東予地区予選で敗れているだけに、リベンジするチャンス。仙波秀知監督(44)は「打つことへのこだわりを持ちつつ、いろんな方法で点を取りたい」と方向性を示す。久々の聖地へ攻めの姿勢は崩さない。