ヤクルト 新たに9人コロナ陽性計27人に 非常事態も12日・中日戦は開催予定
ヤクルトは10日、新たに中村悠平捕手(32)や塩見泰隆外野手(29)ら9人が新型コロナウイルス陽性判定を受けたと発表した。9日には高津監督を含む14人が陽性と発表されており、2軍も含めた球団全体では計27人となった。この日行われた日本野球機構(NPB)と12球団の臨時実行委員会では、12日からの中日戦(豊橋)を「予定通り挙行する」方針を確認した。
閑散としたクラブハウスが、事態の深刻化を物語っていた。首位・ヤクルトを襲う新型コロナウイルスの猛威が止まらない。9日に検査を受けた中村、塩見らを含めた6人の陽性判定が午前中に発表されると、午後にはこの日検査を受けた宮本、大西ら3人の感染も発表した。
球団全体で計27人の陽性者を出す非常事態。2日連続で阪神戦は中止となり、イースタンも3試合連続で実施できず。現在、高津監督を含めた1軍首脳陣は10人中6人が感染しており、陽性者は自主隔離して保健所の指示を待っているという。
9日までに2軍から計4人の陽性判定が発表されると、同日午後には高津監督ら1軍で計14人の感染が明らかになった。指揮官は球団を通じ「十分に注意をしてきたつもりですが、このような事態になってしまい大変申し訳なく思っております」と謝罪していた。
日本野球機構(NPB)と12球団はこの日、臨時実行委員会を開催。井原事務局長は「新しい変異株と思われる感染力が今までと比べて強く、速い」と説明した。その上でオミクロン株の一般的な潜伏期間を考慮し、3日間連続で陰性判定を受けた選手でチーム編成を行うことで、12日からの中日戦は「予定通り挙行する」方針を確認した。
1軍に登録されていた中村、内山壮、松本直の捕手3人が全員陽性判定を受け、救援陣は清水、田口に加え、大西も離脱した。危機的な状況だが、2軍から内川や西浦ら1軍経験者が合流し、監督代行は松元作戦コーチが務める予定。この日、先発投手陣は厳戒態勢の中で練習を行った。