報徳学園25点圧倒発進 合言葉は「菅を甲子園に」 正遊撃手が負傷でメンバー外
「高校野球兵庫大会・2回戦、報徳学園25-1姫路商」(11日、ベイコム野球場)
今春の兵庫大会を制した報徳学園が、15安打25得点で姫路商を圧倒。グラウンドに立てなかった仲間のために一丸野球で勝利をつかんだ。
6月下旬の練習中、正遊撃手・菅真大内野手(3年)の左目付近に送球が当たり負傷。7針縫うなど、2週間の安静が必要でメンバーから外れた。主将の丸岡優太内野手(3年)は「菅とは甲子園に出ればもう一度、一緒にプレーできる。菅のためにも甲子園に行くというのが合言葉になっています」とバッティンググローブを借り、強い気持ちで初戦に臨んでいた。
初回から襲いかかった報徳打線。打者16人6安打で一挙13得点を奪うと、二回も9点を追加した。三回に3点を加点し25得点。圧倒的な強さを見せた。
前日10日には、控えの3年生が自主的にモチベーションビデオを用意。全員で勝った試合だけでなく、負けた試合の映像を見て気持ちを高めた。「外れたメンバーのためにもという気持ちはあります」と丸岡。18年夏以来、4年ぶりの聖地へ仲間の思いも背負って激戦区を戦い抜く。