コロナ続出のヤクルト・村上が30号先制2ラン チーム危機も主砲が初回から奮起
「中日-ヤクルト」(13日、バンテリンドーム)
新型コロナウイルスの猛威に苦しむヤクルトを、主砲・村上が一振りで救った。初回にチームを鼓舞する30号先制2ラン。両リーグ最速で30号に到達した。
2死一塁から迎えた初回の攻撃だった。中日の先発・小笠原の4球目、高めに浮いた直球をフルスイングで強振。打球は広い敵地・バンテリンドームのバックスクリーンを悠々と越える先制2ランとなった。
村上は球団広報を通して、「しっかりと自分のスイングができました。いい角度で上がってくれて、先制することができてよかったです。とにかく勝てるように頑張ります」とコメントした。
苦しいチーム状況に、一振りで勇気を与えた。1、2軍で合計28人の新型コロナウイルス陽性判定を受け、12日には14人の選手が2軍から1軍に登録。高津監督不在の中で戦う、5日ぶりの試合だった。
村上は11日の練習日に、「コロナにかかった選手たちが帰ってくるまでに、いい状態を崩さないように、しっかりとこの順位、いい状態を守り抜いて、この順位のまま粘ることを約束したい」と前を向いていた。