「日本ハム６－０楽天」（１４日、草薙総合運動場野球場）

　日本ハムが３年ぶりの６連勝。借金１４とした。

　６連勝でも、新庄ビッグボスに浮かれた様子はなかった。喝を入れたのは将来を期待する清宮とルーキー阪口。五回、無死一塁で送りバントをミスした清宮については「今後ああいう場面で、ああいうケースがきたらバントさせるから。これからも。誰だろうが。ああいうところは３バントもさせるし、あれをしっかり決めてもらわないと外すっていう考えもあるから」とピシャリ。

　続けて、１打席で交代させた阪口については「僕がちょっとショックだったのは阪口君。いつも言っているようにチャンスは一瞬っていう。きょうスタメンで出て見逃し三振にちょっと歯がゆかったっていうか。あそこはガッと振っていけばもう一打席を与えていました」と振り返った。

　阪口は三回、楽天・岸に対して３球三振。最後は１３８キロの外角直球にバットが出なかった。清宮とともに、その能力に期待するからこそのメッセージだった。

　五回は清宮がバント失敗後、その阪口の代打・浅間が右前打でつないで好機を拡大。宇佐見が３バントスクイズを成功させた。「あの場面、２ランスクイズだったんですよ。本当は。（送球を）ホームに投げてくると思わなかったから（三塁コーチの）稲田コーチがストップ。稲田コーチのファインプレー」と明かしたが、ビッグボス采配が面白いように的中し、流れをつかんだ。

　「予報では雨が降ってくるというので先に１点とりたいなってことで、２－３からうまく、僕がサイン出して、決めてくれるっていうね。素晴らしいと思う」。ビッグボスを中心に、若いチームが躍動している。