天理 コールド発進 戸井が猛アピ打 阪神スカウト「長打期待できる右の強打者」
「高校野球奈良大会・2回戦、天理9-0関西中央」(14日、佐藤薬品スタジアム)
今春センバツ出場の天理が打線爆発で七回コールド勝ちし、初戦を突破した。今秋ドラフト候補の戸井零士内野手(3年)は2打数1安打1打点。阪神やオリックスなど4球団のスカウトを前に勝負強さを発揮した。
「初戦のプレッシャーで硬さもあったんですけど、しっかり先制点を取れたことはよかった」
流れを呼び込んだのは三回だ。1死二、三塁の好機で打席を迎えると、中堅へ先制犠飛。五回にも無死二塁から三塁手強襲の内野安打で好機を広げた。
181センチで右打ちの大型内野手。阪神・山本スカウトは「しっかりバットを振れているし、力強い。長打が期待できる右の強打者なので注目したい」と評価した。
目指すは17年夏以来となる夏の甲子園。「5年前に見た夏の甲子園がすごくかっこよかった。4年出ていない夏の甲子園に立ちたい」と戸井。1日2キロの米を食べて強化した肉体をフル稼働させ、チームを全国の舞台へ導く。
◆戸井 零士(とい・れいじ)2005年1月18日。大阪府松原市出身。181センチ、82キロ。右投げ右打ち、内野手。小学2年時にポルテベースボールクラブで野球を始め、5年生からは松原ボーイズに所属。中学1年時に出場した侍ジャパンU-12W杯で首位打者と外野手部門のベストナインを獲得。天理では1年秋からベンチ入り。50メートル6秒5。遠投100メートル。