楽天・田中将 チームも自身も連敗止めた「やっと勝てた」7回無失点で約2カ月ぶり星
「楽天7-3オリックス」(16日、楽天生命パーク宮城)
長かったトンネルを抜け出した。楽天・田中将が7回無失点の好投で5月10日のロッテ戦(楽天生命)以来となる5勝目を挙げた。約2カ月ぶりのお立ち台では「やっと勝てました」と白い歯がこぼれた。
序盤は走者を背負う展開が続いたが「自分の中でしっかりボールを操れているという意識があった」と落ち着いていた。四回、無死二塁の場面では「いい意味でしばらくなかった状態」と手応えを感じていたスライダーを武器に2つの三振を奪いピンチを脱した。中盤以降はテンポを上げ得点を許さなかった。
なんとしても勝ちたかった。この日まで自身ワーストタイの6連敗を喫するなど苦しい日々。ただ「変わらず応援してくれる方、一番近くで応援してくれる家族もいるわけで、その人たちに笑顔になってもらいたい。何回転んでも立ち上がろう」と前を向き続けた。
大黒柱の力投でチームの連敗も「5」でストップ。「ここからぐんぐん勝って上に行けるように頑張っていきたい」。背番号18は力強く拳を握った。